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ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

yama333

こんにちは、ひかり先生です。「発達グレーとライフデザイン手帖」に足を運んでくださり、ありがとうございます。

パートナーやご自身のADHDの特性と、浮気癖との関係について検索していたら、この記事に辿り着いたのではないでしょうか。「ADHD 浮気 治る」「ADHD 浮気 なぜ」「ADHD 浮気 女性」「ADHD 浮気 男性」「ADHDカサンドラ症候群」といったキーワードで悩んでいる方は、本当に多いなと感じています。

浮気を繰り返されると、どうしても「愛情が足りないのかな」「自分に魅力がないのかな」と自分を責めてしまいがちですよね。

ですが、ADHDの浮気癖には、本人の性格や愛情不足だけでは説明できない、脳の特性が関係していることが分かってきています。もちろん、これは浮気を正当化する理由にはなりませんが、原因を知ることで、今後どう向き合っていくかを冷静に考えるヒントになるかなと思います。

この記事では、ADHDと浮気癖の関連性について、できるだけ分かりやすくお伝えしていきますね。

  • ADHDの人に浮気癖が多いと言われる理由やデータ
  • 脳科学的にみたADHDと浮気のつながり
  • 男女別の恋愛傾向や浮気発覚時に起こりやすい反応
  • 浮気癖と向き合うための具体的な対処法や選択肢

ADHDに浮気癖が多いと言われる理由とデータ

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

まずは「なぜADHDの人は浮気をしやすいと言われるのか」という基本的なところから見ていきましょう。ここでは、調査データや脳の仕組みを中心に整理していきます。

adhd当事者における浮気の実態と調査データ

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

大前提として、ADHDの当事者全員が浮気をするわけではありません。パートナーに対して過集中して、一途に愛し続けるケースもありますし、ASD(自閉スペクトラム症)の特性を併せ持っていて「浮気はルール違反」と強く認識し、一切浮気をしない方もいらっしゃいます。

ただ、海外の調査では気になるデータが報告されています。ADHD専門の心理学博士であるアリ・タックマン氏が、パートナーの一方がADHDであるカップル3,000人以上を対象に行った調査では、肉体的な浮気を経験したADHD当事者が男女ともに約4割感情的な浮気を経験した人は約4〜5割にのぼったとされています。

このデータから分かるのは、ADHDの人は身体の関係だけでなく、それよりも先に「心がつながってしまう」感情的な浮気を起こしやすい傾向があるということです。あくまで一つの調査結果であり、すべてのADHD当事者に当てはまるわけではない点は、押さえておきたいポイントかなと思います。

数字だけを見ると驚いてしまうかもしれませんが、これは「ADHDだから仕方ない」という話ではなく、「脳の特性上、リスクが高まりやすい」という理解の仕方が正確かなと感じています。

ドーパミン不足が刺激を求める心理につながる

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ADHDの人の脳内では、ドーパミンという神経伝達物質の分泌量をうまく調整しにくいことが指摘されています。ドーパミンは楽しさや嬉しさ、達成感、そして恋愛中の高揚感をもたらす物質ですが、これが日常的に不足しがちなんですね。

すると脳は、無意識に「強い刺激」を求めるようになります。恋愛初期の燃え上がるような興奮や、浮気・不倫にともなうスリルや背徳感は、脳にとって手軽に大量のドーパミンを得られる刺激になってしまうんです。

「刺激が欲しい」という感覚自体は誰にでもありますが、ADHDの脳はそのブレーキが弱く、日常の安定した関係だけでは満足しにくい、という点が浮気につながりやすい理由の一つだと考えられています。

前頭葉の働きと理性のブレーキが弱い理由

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

客観的な判断や感情・行動のコントロール、自制心を司っているのは、脳の「前頭葉」です。ADHDの人は、この前頭葉の一部の神経活動が生まれつき低下している可能性があると言われています。

さらにやっかいなのが、人は恋愛感情や性的な興奮が高まっている時、前頭葉の働きが一時的に抑制されるという研究があることです。もともと前頭葉のブレーキが弱いADHDの人が恋愛の興奮状態に入ると、ブレーキ機能がさらに低下する「ダブルパンチ」の状態になり、後先を考えた理性的な判断が難しくなってしまうんですね。

発達障害の特性については、国立障害者リハビリテーションセンターが運営する発達障害情報・支援センターでも詳しい解説が公開されています。ADHDの特性そのものについて理解を深めたい方は、一度目を通してみるのもおすすめです。(出典:国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター

衝動性や過集中が浮気行動を引き起こす仕組み

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ADHDの3大特徴である「不注意」「多動性」「衝動性」は、恋愛関係において浮気や不倫のリスクへと直結しやすいと言われています。

まず衝動性の強さですが、「考えるより先に動いてしまう」という特性は、浮気行動の最大の引き金になりやすいです。魅力的な異性が目の前に現れたり、お酒の席で誘われたりした時に、その場のノリや目先の欲求に抗えず、パートナーの存在や「後でバレたらどうなるか」というリスクを考慮せずに関係を持ってしまうケースが目立ちます。

もう一つ大きいのが「過集中(ハイパーフォーカス)」です。恋愛初期はこの過集中がパートナーに向かうため、熱烈に口説き、頻繁に連絡を取り、尽くし抜きます。ところが関係が安定して「マンネリ期」に入ると、過集中がパタリと切れてしまうんです。

当事者にとっては「安定=刺激のない退屈な状態」と感じられ、急激に相手への興味を失ってしまう。この「飽き」が来たタイミングで、脳が新たな刺激を求めてマッチングアプリや別の異性へ目を向けてしまう、というパターンが多く見られます。

不注意によるストレスと浮気への逃避行動

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

約束や記念日を忘れる、片付けができない、金銭管理が苦手といったADHDの不注意症状は、パートナーとの間に絶え間ない摩擦を生みます。

パートナーから「なぜ何度も同じ失敗をするのか」と責め立てられると、当事者は強いストレスを感じます。そのストレスや自己嫌悪から逃避するために、自分を全肯定してくれる別の異性や、一時的に現実を忘れさせてくれる夜遊びに依存していくケースが目立つんですね。

「浮気=愛情がないから」と決めつけてしまうと、当事者の本当の課題(ストレス耐性や自己肯定感の低さ)が見えなくなってしまうことがあります。とはいえ、これは浮気を正当化する理由には決してならないので、その点は誤解しないでいただきたいです。

adhdの浮気癖と向き合うための対処法

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ここからは、実際に浮気癖に悩んでいる方向けに、男女別の傾向や発覚時の反応、そして具体的な対処法まで、もう少し実践的な内容をお伝えしていきますね。

男女で異なるadhdの恋愛傾向と浮気パターン

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ADHDの浮気癖は、性別によって現れ方に少し違いがあると言われています。目安として、以下のような傾向が報告されています。

傾向 男性の特徴 女性の特徴
気分の波 仕事のストレスなどで突然機嫌が悪くなり、パートナーとの関係がギクシャクした隙に外の相手に癒やしを求めやすい パートナーへの興味が急に薄れ、新しい関係のスリルやドキドキ感を求めやすい
関係へのハードル 出会い系やSNS、風俗など、その場の衝動で不適切な関係を持ちやすい 頭では悪いと分かっていても衝動を抑えられず、自己嫌悪に陥りやすい

もちろんこれは一般的な傾向であり、すべての方に当てはまるわけではありません。あくまで参考程度に捉えていただければと思います。

浮気が発覚した時に見られる特有の反応

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ADHDのパートナーに浮気が発覚した際、一般的な話し合いや謝罪が成立しにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。これは特性特有の防衛反応が起きているためだと考えられます。

問い詰めると、自分のしたことの重大さにパニックを起こし、防衛本能から大暴れしたり逆ギレしたりすることがあります。「スマホを勝手に見る方が悪い」「お前が冷たいからだ」など、論点をすり替えて相手を攻撃するパターンです。

また、「バレなきゃいいと思っていた」「ただの遊びだから本気じゃない」といった自分勝手なマイルールで行動しているため、相手がなぜそこまで深く傷ついているのかを想像できないケースも見られます。

その場を収めるために適当に「ごめん」と謝るものの、すぐに「もう謝ったじゃん」「ADHDだから仕方ない」と開き直り、反省や罪悪感が持続しないことも少なくありません。パニックがピークに達すると、家を飛び出してしまったり、逆に極端な鬱状態(自閉モード)に入って殻に閉じこもったりすることもあります。

暴走やパニック状態の時は、何を言っても話が通じにくいです。感情の嵐が収まり、本人が落ち着くまで一時的に距離を置くというのも、一つの現実的な対応方法かなと思います。

asdとの違いや併発した場合のリスク

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ADHDと同じ発達障害であるASD(自閉スペクトラム症)は、実は浮気癖の傾向がまったく異なります。

ASDの人は「こだわり」が強く、マイルールを遵守する傾向があります。人間関係の構築や嘘をつき通すといった高度な社会的駆け引きを「面倒」と感じるため、基本的には一途で、浮気率は低いとされています。

ただし、万が一ASDの人が浮気をした場合は、独特の認知の歪みが生じることがあります。関係性の全体を俯瞰して「自分が別の人と関係を持ったらパートナーが悲しむ」という感情を想像できないため、複数の相手と関わっていても背徳感をまったく抱かないことがあるんですね。

さらに注意したいのが、ADHDとASD、そして境界知能(グレーゾーン)が重なった「併発(コンボ)」のケースです。ADHDの「我慢できない衝動性」に、ASDの「マイルールで動く自閉性」、そして因果関係やリスク予測が苦手な特性が重なると、浮気行動は極めて悪質化・深刻化しやすいと言われています。社会的なルールやパートナーの感情を無視し、注意されても罪悪感を持たずに自分を正当化し続けてしまうため、関係の修復が非常に難しくなるケースもあります。

医療機関での治療という選択肢

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ADHDの特性による浮気癖は、「気合い」や「反省の約束」だけで治るものではありません。脳の特性に合わせた医療的なアプローチが役立つ場合があります。

ADHDの衝動性や注意散漫は、精神科や心療内科で適切な治療を受けることで改善する可能性があります。脳内のドーパミンやノルアドレナリンの働きを調整する薬を服用することで、頭の中の雑音が減り、衝動的な行動にブレーキをかけやすくなると言われています。

あわせて、カウンセリングや認知行動療法を通じて、自身の衝動性のパターンを客観的に理解し、誘惑に直面した際の行動コントロール技術を学ぶことも有効とされています。

薬の効果や適否は、個人の体質や症状によって大きく異なります。ここでご紹介した内容はあくまで一般的な情報であり、治療方針については必ず医療機関を受診し、専門家に相談したうえで判断してください。

誘惑を避ける仕組み化と生活の工夫

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

意志の力だけに頼るのは、正直かなり難しいです。行動をシステム化して、誘惑そのものを回避する工夫が大切かなと思います。

If-Thenプランニングの活用

「もし(If)〜という状況になったら、その時は(Then)〜する」というルールを事前に決めておく方法です。

例えば「もし異性と2人きりでお酒を飲む状況になりそうなら、その場で別の友人や同僚を1人以上誘って合流させる」「もしむしゃくしゃして夜遊びに行きたくなったら、クレジットカードを持たずに財布に少額だけ入れて散歩に出る」といったルールです。あらかじめ決めておくことで、その場の衝動に流されにくくなります。

金銭管理の見直し

クレジットカードの利用明細を共有する、キャッシング枠を減らすなど、浮気や夜遊びの原資となるお金を自由に動かせない環境を作ることも、地味ですが効果的な対策です。

関係性への新しい刺激の取り入れ

マンネリを防ぎ、脳に健全なドーパミンを供給するための工夫も大切です。普段行かない場所への旅行や、新しい共通の趣味を始めるなど、関係性に定期的な新しい刺激を取り入れることで、外に刺激を求めにくくなる場合があります。

スマホの共有カレンダーやリマインダー機能を活用して、デートの約束や記念日の抜け漏れを防ぐことも、日常生活の摩擦を減らすうえで役立ちます。

adhdの浮気癖に悩んだ時の別れという選択

ADHDの浮気癖はなぜ起こる?原因や脳科学と対処法を解説

ここまでADHDの浮気癖の原因や対処法をお伝えしてきましたが、最後に一番大切なことをお話しさせてください。

ADHDの特性は、治療や工夫によって緩和できる部分はあります。ですが、本質的な貞操観念や「他者を思いやる人間性」そのものを、薬だけで変えることは難しいのが現実です。

約束を何度も破られ、逆ギレを繰り返され、精神を摩耗させ続ける関係が続くと、いわゆるカサンドラ症候群(発達障害のパートナーを持つことで心身が疲弊する状態)に陥るリスクが高まってしまいます。

「ADHDの特性だから」とすべてを許容して支え続ける義務は、あなたにはありません。自分自身の心身の健康を守るために、傷が浅いうちに距離を置く、あるいは別れを選択することも、極めて現実的で健全な選択肢の一つだと私は思います。

ADHDと浮気癖の関係は、脳の特性という側面から見ると理解しやすくなる部分もありますが、それでもパートナーが受ける傷や苦しみが軽くなるわけではありません。原因を知ったうえで、これからどう向き合っていくか、あるいは離れる選択をするかは、あなた自身の心と相談しながら決めていってほしいなと思います。

一人で悩みを抱え込まず、必要であれば医療機関やカウンセラーなど専門家に相談することも、ぜひ検討してみてください。この記事が、あなたが next のステップを考えるための、少しでもヒントになれば嬉しいです。

ABOUT ME
ひかり先生
ひかり先生
ひとやすみ担当
「生きづらさの正体は何だろう?」—ADHDや自閉症スペクトラム(ASD)など、発達の特性と共に生きる中で抱く、その根源的な問いと長年向き合ってきた「ひかり先生」です。

本サイトは、立場を問わずすべての方に向けて、発達特性がもたらす困難を乗り越えるための「気づき」と「サポート」のヒント集を提供することをミッションとしています。

私たちは、特性による困難を、「不登校」という具体的な問題から、「社会的な適応困難」や「自己肯定感の低さ」といった、誰もが直面しうる普遍的なテーマとして深く捉えています。

当事者の方へ: 特性を理解し、自分らしい対処法を見つけるための深い洞察。

支援者の方へ: 立場や状況を問わず、特性に寄り添った適切な関わり方のヒント。

「発達グレーと不登校のサポート手帖」は、あなたにとって、完璧な解決法を求める場所ではなく、「同じように悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じ、孤独感を和らげ、心にひとやすみできる場所となることを目指しています。
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